母娘2人旅|小学校卒業記念の北海道・東北旅行⑧ 【完結編】仙台港〜太平洋フェリーで帰路へ

母娘二人が夕暮れの仙台港でフェリー「きそ」を見つめる後ろ姿のイラスト。旅の終わりを表現した、北海道・東北旅行完結編のイメージ画像。
ウッチー
ウッチー

皆さん、こんにちは。ウッチーです!

前回の記事では、雨の盛岡でじゃじゃ麺に初挑戦したこと、中尊寺は「次回の楽しみ」に取っておくことにしたことをお話ししました。

今回はいよいよ旅のラスト、仙台港から太平洋フェリーに乗って名古屋へ帰る「北海道・東北旅行完結編」です。


ダイワロイネットで最後の朝食をゆっくりと

盛岡最終日の朝。ダイワロイネットホテル盛岡駅前内にあるレストラン「トレジオンルリエ」での朝食からスタートです。

入ってみると、なんともおしゃれな雰囲気。東北の旬の食材が丁寧に盛り付けられていて、見た目からして「旅の朝ごはん」という感じがします。醤油も地元のものが2種類用意されていて、好みで選べるスタイル。こういう細かい心遣いって、じんわりと嬉しくなりますよね。

ダイワロイネットホテル盛岡駅前のロゴパネルと、東北の旬の食材を使った朝食ビュッフェの写真。母娘旅の朝食シーンを紹介する記事内画像。

私はホテルの朝食に関しては、いつも時間をかけてゆっくり味わうタイプなんです。最初のうちは付き合って待っていてくれた娘も、途中から先に部屋へ戻るようになりました。そのかわり、食事会場の入り口付近で待ち合わせるというスタイルに落ち着きました。これはこれで、なかなかいい作戦。

ひとつ気をつけないといけないのが、最近のホテルのエレベーター事情。セキュリティのためにカードキーをかざさないとお部屋の階に行けないシステムになっているんです。

娘にカードキーを渡してしまってから「あ、これは困った!」と気づいて……。札幌のコンフォートホテルで一度経験して以来、気をつけるようにしています。旅って、小さな学びの積み重ねですね。

チェックアウトをすませて、いよいよ仙台港へ向けて出発です。盛岡から仙台って地図で見ると「わりと近いかな?」と軽く考えていたんですが、実際に調べると在来線だと結構な時間がかかることがわかりました。

12時50分発のフェリーに余裕をもって間に合わせるには新幹線一択。おかげでホテルでの朝をゆっくり楽しめたし、移動もスムーズで、結果的に大正解でした。


仙台→フェリー乗り場が、まさかの大波乱

仙台に着いてから、フェリー乗り場を目指します。最寄りの中野栄駅からバスで行こうと思っていたんですが、ここで誤算が。

港行きのバスがなかなか来ない。しかも雨。そして、バス停には長蛇の列……。

10分ほど遅れてようやくバスが到着したんですが、見てびっくり。もう満員どころか、階段にまで人が乗っている状態。運転手さんから「これ以上は乗れません、乗れても数人です」とのアナウンス。

雨の仙台港行きのバス停で、満員のバスに乗れず、腕時計を見て焦る母娘。奥には太平洋フェリーが停まっている水彩イラスト。
※イメージイラストです。実際は中野栄駅で乗車していて、この場所からフェリーは見えません😊

これはバスは無理だ——。私は即座に判断して、タクシー乗り場へダッシュしました。でもタクシー乗り場にも、すでに数組が並んでいます。フェリーの出発は12時50分。時計を見るたびにドキドキが増していきます。

タクシーアプリを使えば呼べるかも、と思ったんですが、久しぶりすぎてうまく起動できない。もう並んで待つしかないかな……と思いつつ、列に並んでいる方に思い切って声をおかけしました。おそらく同じフェリーに乗る方かなと。「もしよければ相乗りさせてもらえませんか? 代金はもちろん割り勘で」と。

そうこうしているうちに、ちょうどタクシーが1台到着。でも私の前に並んでいた方が「私はアプリで手配済みなので先にどうぞ」、声をかけた方も「先にどうぞ」と。

ありがとうございます、すいません——そんな気持ちが混ざり合ったまま、頭を下げてタクシーに飛び乗りました。

フェリー乗り場が見えた頃に、運転手さんがぽつりと。「今日は天気が荒れていたみたいで、フェリーが見えてくるのが遅かったみたいですよ」。フェリー自体も、いつもより遅い入港だったんですね。

港に着いたのは12時頃。出発まで50分ほど。なんとか間に合った!

振り返ってみると、バス停やタクシー乗り場でご一緒した方々も、皆さんちゃんと間に合って到着されていた様子で、それを見てほっと胸をなでおろしました。


ようやく乗船、「きそ」に再会

接岸した太平洋フェリー「きそ」と、再会を喜ぶキャラクター・ウッチー。「また、会えたね」の吹き出しつきの画像。

乗船券の受け取りはカウンターに1組待っていただけで、すぐに手続き完了。どうやら団体客の方が多く、個人のカウンターはスムーズだったようです。

そして、ついに乗船。

帰りも太平洋フェリーの「きそ」です。行きは名古屋港→苫小牧港のスイートルームで2泊お世話になった、あの船。帰りのお部屋は1等客室(和洋室)。以前にも利用したことのあるお部屋です。

入口と同じフロアにある2ベッド+ソファベッドの客室は、広さも十分。ただしシャワーのみなので、大浴場に行く予定です。まあ、全然困らないんですけどね(笑)。

これで名古屋港まで帰れる。やっと、という安堵感と、旅が終わっていく寂しさと、どちらもじんわりと感じながら、荷物を置いて一息つきました。


船上でのごはん、それぞれのスタイルで

昼食は、売店で買ったカップ焼きそば。しかも北海道限定のスープ付きタイプ! 給湯室でお湯を注いで、部屋へ持ち帰っていただきました。

太平洋フェリーの和洋室の客室で、ベッドに座って北海道限定のカップ焼きそばを手にした母娘。窓の外には青い海が広がる水彩イラスト。

旅の途中で、食べたいものを自由に選べない環境をいくつか経験してきたからか、豪華でなくてもこの『自分で選んで、自分のペースで食べる』時間がたまらなく美味しくて。感謝の気持ちがより一層大きくなる気がします。

乗船した日の16時からは、船内シアターで映画を鑑賞しました。

作品は「ごはん」。あの『侍タイムスリッパー』の安田淳一監督が、それ以前に手がけた作品でした。

実は私、『侍タイムスリッパー』も面白いと評判になってから見に行ったんですが、それがとても良かった。乗船してから船内の案内を見ていたら、この「ごはん」が上映されると知って、これは見るしかない!と。

『侍タイムスリッパー』はファンタジー要素もあってどこか軽やかな作品でしたが、『ごはん』は地に足のついた、じんわりとくるお話でした。出演者は『侍タイムスリッパー』でおなじみの顔もたくさん。気になった方はぜひ、ご覧ください。

フェリーの揺れの中で見る映画って、なんだか特別な気持ちになりますね。

夕食は、スタンド「マーメイドクラブ」へ。娘と一緒にカレーライスをそれぞれ1人前いただきました。ちょうどいい量で、ちょうどいい味。カレーって、なんでこんなにほっとするんでしょうね。


シアターラウンジで、プロの本音に救われる

夕食のあとは、シアターラウンジへ。この日はジャズのトリオの演奏を聴きました。

演奏もとても素敵だったんですが、ミュージシャンの方が話してくださったひとことが印象に残っています。

「選曲にはいつも困るんです」

ウッチー
ウッチー

プロの演奏家でも、選曲に困るんだ……!

実は私、カラオケってグループで行くと「みんなが知っている曲ってなんだろう」と考えすぎてしまって、気づいたらあまり行かなくなっていたんです(笑)。そういう悩みって自分だけかと思っていたので、なんだか救われた気持ちになりました。

ミュージシャンの方が続けて話してくださったのが、「自分が好きな有名なジャズの曲を演奏するだけじゃダメだと、最初に演奏したときに気がついた。お客さんに馴染みのある曲を届けることが大事」という気づき。それを今も大切にされているそうです。

うまくいくためじゃなく、目の前の相手のために——そういう姿勢って、どんな仕事にも通じるなあ、と思いながら聴いていました。


翌朝は、念願の名古屋コーチン卵かけご飯

翌朝の朝食は、同じスタンド「マーメイドクラブ」の名古屋コーチンの卵かけご飯と決めていました。娘とふたり、営業開始時間に合わせてスタンドへ。

太平洋フェリーの朝食、名古屋コーチンの卵かけご飯。ごはんに黄身と鰹節がのり、味噌汁と漬物が添えられたトレイ。「美味しい!」と喜ぶウッチーのイラストつき。

なかなか食べる機会がなかったもので、ようやくという感じです。卵のコクがしっかりあって、旅の朝にぴったりの一品でした。ご飯がすすむすすむ。

今回の航海は、それなりに揺れがありました。娘にとっては少し辛かったようで、横になって過ごす時間も多かったです。

一方の私は相変わらず元気満々で、揺れが気にならないどころかなんなら心地よいくらい(笑)。体質って親子であってもほんとに違うものですね。それでも娘は文句も言わず、自分のペースで過ごしていました。こういうところ、たくましくなったなあと思います。


「2人だけど、2人じゃない」旅

今回、仙台港へ向かう道中でしみじみ感じたことがありました。

バス停で雨の中一緒に待った見知らぬ方々、タクシーを「先にどうぞ」と譲ってくださった方々、「今日のフェリーは遅かったんですよ」と教えてくれたタクシー運転手さん……。

母と娘の2人旅ではあるけれど、旅のあちこちで、誰かに助けてもらいながら、誰かと少しだけ繋がりながら進んできました。

そういう一瞬一瞬の積み重ねが、この旅を豊かにしてくれていたんだなあと思います。

名古屋港に着いたとき、娘が「楽しかったね」とぽつりと言いました。それだけで、全部が報われた気がしました。

名古屋を出発してから、北海道・東北を巡って、また名古屋へ。娘の小学校卒業を記念して始めた旅は、ハプニングも、笑いも、ちょっぴり感動も詰まった旅になりました。

盛岡には「次回の楽しみ」をたくさん残してきました。南部鉄器も、中尊寺も、またいつか。そのときはまた旅の記録を書こうと思います。

長い旅にお付き合いいただき、ありがとうございました!


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母娘2人旅シリーズ、完結です。

笑顔で手を振るうっちー。「最後まで読んでいただきありがとうございます」「ご感想を聞かせてもらえたら嬉しいです」のメッセージつき。花やハートの装飾のある温かい雰囲気の締めイラスト

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