皆さん、こんにちは!ウッチーです。
今日は、私にとってとても大きな節目の日です。
長年住んできた実家の鍵を、ついに引き渡しました。
明日からは解体工事が始まり、家としての役目を終えることになります。
幼い日々を過ごした「近くて遠い場所」
幼い頃を過ごし、社会人になってから実家を出て一人暮らし。
そして結婚して家庭を持った今、
私にとっての実家はずっと「近くて遠い場所」でした。
両親がリフォームを重ねながら、大切に住み続けてきた家。
定年退職後には、近くのマンションに住み替える話もあったけれど、
最終的に「やっぱりこの家で余生を送りたい」と、実家を選んだ両親。
たくさんの思い出が詰まっていて、どこか時間が止まっているような――
そんな空気が、あの家には流れていました。
でも、どんなものにも終わりはある。
今はそれを、静かに、そして少しずつ受け入れていくしかないのだと思います。
売却の決断と、家族の支え
私はもともと変化に対応することがあまり得意ではなく、
実家の売却という大きな決断も、正直、自分ひとりでは到底できなかったと思います。
きっと、ずっとそのまま放置してしまっていたかもしれません。
そんな私を支えてくれたのは、姉妹の存在でした。
特に妹が中心となって、売却に向けたさまざまな手続きを引っ張ってくれました。
業者の選定から契約に至るまで、いくつもの判断や手続きを一緒に乗り越えて――
ようやく、今日という日を迎えることができました。
手入れが難しい家と庭との向き合い方
実家を手放す理由の一つは、やはり管理の大変さがありました。
庭があり、季節ごとにその姿を変える自然には癒される一方で、手入れには想像以上の手間がかかりました。
その中でも、私が関わったことで一番印象に残っていることを、ここに記録しておきたいと思います。
スズメバチの巣と業者依頼の苦い経験
特に忘れられないのが、ある年の夏、長らく空き家になっていた実家の庭でスズメバチの巣を発見したときのことです。
ここからは、その巣を駆除してもらうために業者に依頼した際の、少し苦い体験について書いておこうと思います。
気づけばスズメバチが巣作り…
夏が近づくと、庭の草木が一気に伸び、虫たちの動きも活発になりますよね。
そんな中で忘れられないのが、ある年の晩夏、実家の椿の木にスズメバチの巣ができていたときのことです。
スズメバチは一般的に5月頃から巣作りを始め、活動は秋にかけてピークを迎えるそうです。
私がその異変に気づいたのは、もう夏も終わりかけの頃。
その年は、母が亡くなって少し時間が経ち、実家のことに向き合う気力が湧かず、庭の手入れも放置気味になっていました。
久しぶりに庭に面したカーテンを開けた瞬間、ふと「何か違う…」という違和感。
よく見ると、大きな蜂が椿の木のまわりを飛び回っていて、一気に緊張が走りました。
「まさか、巣があるのでは…」と思いつつも、数日間はただ様子を見るだけ。なぜか愛着めいた気持ちも生まれ、「この子たちは悪い子じゃないのでは」と思ってしまったのです。
けれどニュースでスズメバチ被害を目にするたびに不安は募り、最後は観念して行動に移すことにしました。

木酢液での対策は「時すでに遅し」
ようやく「これは本当に巣があるな」と確信したあと、自宅にあった薬剤散布器具を取り出して、近所のホームセンターで見つけた木酢液(もくさくえき)を試しに散布してみることに。
ネットで調べたところ、「木酢液は虫よけに効果がある」という情報があり、試してみたのですが‥、
すでにスズメバチの巣が完成している状態では、あくまで「予防程度」であって、駆除には効果がないことを痛感しました。

巣は30cm超え!夫でも対応できず業者へ
後日、夫に巣の様子を確認してもらったところ、その大きさはなんと30cm以上。
夫も思わず後ずさりするほどで、とても素人の手に負える状況ではありませんでした。
「これは業者にお願いするしかない」と判断し、インターネットでスズメバチ駆除の専門業者を探すことに。
見積もりで提示された金額は27,000円。正直、高いな…と感じましたが、巣のサイズによって料金が変動するという説明を受けました。

業者による駆除で、ようやくひと安心
金額を前に少し迷いはあったものの、これ以上放置して巣が大きくなれば、危険は増すばかり。
相見積もりを取る余裕もなく、その場でお願いすることにしました。
実際の作業は驚くほど迅速で、完全防護服に身を包んだ作業員さんが専用の道具を使い、安全かつ的確に対応。
あっという間に巣を撤去してくださいました。
私たちでは到底どうにもできなかったことを、プロの力でしっかり解決していただけて本当に助かりました。
ご近所に被害が出る前に対応できたことも含め、「やっぱりプロに頼んで良かった」と心から思える出来事でした。

スズメバチに関する補足と反省
今回の出来事でいちばん強く感じたのは、スズメバチの巣は小さいうちに気づくことが何より大事だということです。
もっと早く発見できていれば、自分たちでも対応できたかもしれない。けれど、すでに大きくなってしまった巣や、民家に近い場所の場合は、やっぱり専門業者にお願いするのが一番安全だと痛感しました。
「もう少し早く気づいていたら…」という反省の気持ちは、今でも心の中にありますが、
同時に「自分だけでなんとかしようとせず、周りの人やプロの力を借りる」ことの大切さにも、改めて気づくきっかけになりました。
自然と共にあることの難しさと学び
スズメ蜂駆除以来、早めに庭の草むしりを心がけるようになりました。
虫たちにとっては、風が通らず日差しの当たらない場所こそが快適な住処。だからこそ、庭に風を通しておくことがとても大切なのだと学びました。
季節ごとのお手入れは決して楽ではありませんが、それでも、自然と気持ちよく共存するためには、やはり日々の積み重ねが必要なんだなと感じています。

時間の流れとともに失われていくもの
もうひとつ、今回の一件を通じて実感したのは、手入れをしなければ、どんなものも少しずつ朽ちていくということです。
たとえば、母と一緒に過ごした思い出の詰まった庭にある木のデッキも、定期的に塗料を塗っていれば長持ちしたはずなのに…
何年も放置していたせいで、シロアリや腐食にやられて、ボロボロになってしまいました。
母から「これは珍しい品種なのよ」と教えてもらっていた庭木も、気づけば枯れてしまい、庭の手入れをお願するうちに、いつの間にか消えていました。
前に進むための区切り
いくらその場所にとどまりたいと思っても、
どこかで「踏ん切り」をつけなければならない瞬間が来る。
今回、私はまさにそのことを実感しました。
心のどこかではまだ手放したくないと思いながらも、
一人では抱えきれず、少しずつ周りに頼りながら――
私は「手放すこと」を選びました。
電気、水道、ガスが止まった
この家に流れていた“血や命”のようなライフラインが止まった瞬間、
それまでなんとか保たれていたぬくもりが、一気に静まり返った気がしました。
そのとき、「ああ、この家の時間が、本当に止まったんだな」と。
寂しさが、胸の奥からじわりとあふれてきたのを覚えています。

手放すことで得たもの
でも、前に進むには、やっぱりどこかで区切りをつけなければいけない。
それが、今の私にできる“最後の片づけ”だったのかもしれません。
自分から行動できたということが、たとえ実家が無くなったとしても、何より良かったと思えます。
ありがとう、私たちの実家へ
約20年を過ごした家との別れは、やっぱり寂しいものです。
楽しかった日々も、つらかった思い出も――すべてを包み込んでくれた場所。
そんな実家に、今あらためて「ありがとう」の気持ちを伝えたいと思います。
でも、この別れは「終わり」ではなく、新しい一歩を踏み出すための区切りにすぎません。
こうして気持ちを書きながら整理していくうちに、寂しさの中にも、ほんの少し前向きな気持ちがあることに気づけました。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
もし今、同じような経験をされている方がいたら――
この言葉が、ほんの少しでも寄り添えるものであれば嬉しいです。
※この記事は、私のアイデアをもとに、AIの力も少し借りながらまとめています。
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